2025年11月25日(火)
唐突な天気の大荒れに驚かされた本日、工場見学を実施いたしました。
「繊維のまち福山」繊維産業就業体験プログラムの一環として、県内外から4名にご参加いただきました。
専門学生の方やデザイナーの方など、分野に関する知識のある方々の工場見学でした。
お客様からパターンをいただいてから縫い上げるまでの順番で見学をしていきました。
工場見学の内容を一部ご紹介いたします!
①CAD・パターンデータ見学🔍✨
お客様から届いたパターンデータの修正や縮率(洗濯したときにどれだけ縮むか)のお話をして、実際のパターンデータを見た後CADを使って紙にパターンを出力したものの見学もしました。

縮率の計算のお話の中で実例として、リジット製品(未加工)である加富屋のセルビッチデニムPT(ふるさと納税返礼品)の場合、洗濯すると縮むこと。
洗濯後どのくらい縮むかを計算して、製品のサイズを決めていくことを説明しました。
縮率は生地によって全く違ってきます。
実際に衣類を購入するとき、洗濯後サイズの記載や注意書きがあるものはしっかりと確認が必要ですね……!
②裁断(CAM)見学🔍✨

裁断場の見学では、手切りだった頃(裁ちばさみ)の歴史の話から手動の裁断機の実演、現在の自動裁断機(CAM)の実演、延反機の紹介、生地の話等、説明と見学をしました。
一度にたくさん早く綺麗に裁断できるようになったことにも歴史がありますね……!

個人的に、生地は呼吸をしていて、梅雨時期に伸びるのが特に大変というお話は何度聞いても印象的です……!(乾燥時期には縮みます。)
1反の終わりと始まりでは、伸び方が全く異なるというのも生地が生きていることを感じます……!
どれだけ便利な機械が登場しても、実際の作業には人の目と腕、経験が重要になってきます。
③芯貼り見学🔍✨
裁断が終わった生地に芯を貼っていきます。(貼らない製品・生地もあります。)
芯貼りをするとたくさんの良い事があります。
寸法を安定させてパターン通りの形になるようにしたり、着やすくなったり形を綺麗に保たせたり、補強の効果で伸びやほつれ・変形を防いだり、扱いの難しい生地を安定して縫いやすくしたり……等!

見学中に「手作業なんですか?」と驚きの声が上がりました。
私も初めて見たとき同じことを思いました。
機械に流し込む作業は1つ1つ手作業なんです……!
(それでもアイロンより早く多くの枚数を剥がれにくくしっかりと定着させることができます!)
縫製の工程を早く綺麗に進めるためにとても大切な工程です。
④縫製工場見学🔍✨
量産の製品を縫製する工場では、それぞれの工程を分担して作業を効率的に進めている事を説明した後、受け渡しがスムーズにいくように配置された工場全体の様子を見学しました。
最後に巻きミシンの見学をしました。

熟練の腕が必要となるとても難しい工程である巻きミシンの実演をしたあと、希望者のみ体験を実施したところ、全員参加となりました!

工場長である班長さんから説明を受けて体験へ。
「簡単そうに思っていたけどとても難しい工程だった」という感想で一致していました!
上手な人は高速で作業されるので、簡単そうに見えるのですが、実際の難しさは体験してみると一度でわかりますよね……!(私もそうでした)
⑤製品についてのお話🔍✨
実際に加富屋で作製した色々な製品に触れてもらいながらのお話でした。
加富屋ではデニム等厚手の生地から薄手の生地・PTから上物まで様々な製品を縫製できることを、参加者の皆様が驚かれていました!
生地の縮率、伸び縮みについてのお話では、裁断の時にも触れられた梅雨時期の辛さが話題に上がりました。
生地が縮む実演で、同じ素材で同じサイズの生地を2枚用意して、片方にアイロンをかけて比べると確かに縮んでいる!と思える差が出ていました(写真を撮り忘れました)。

3種類の糸に実際に触れてもらい、それぞれの性質や強度の違いを感じて頂きました。
切れやすい糸と丈夫な糸の違いは実際に引っ張ってみるとよくわかりますね……!
⑥繊維産地のお話🔍✨
時間がほぼなかったのですが社長がお話をしました。
繊維産地の現在の活動として、社長が立ち上げから関わっているHITOTOITOのデニムスクールのお話もされていました。
それぞれの工程でいくつも質問が出ていたのがご案内させていただいた立場として、とても嬉しかったです!!!
加富屋の工場見学が皆様にとって実りある充実したお時間となっていれば幸いです。
この度は工場見学にお越しいただきありがとうございました。